インタビュー特集

演劇企画schaft『カルチャ』京大西部講堂で上演! 3/16・17、総勢52名で創る大規模公演

「学生の街」京都には多くの学生演劇サークルや劇団が存在し、個性が光る舞台表現に取り組んでいます。京都を代表するサブカルチャーである学生演劇の世界と、そこで活躍する学生たちにスポットを当て、知られざる学生演劇の魅力に迫る「学生演劇応援団」のインタビュー特集。今回は、3月16日(土)と17日(日)に京都大学西部講堂にて『カルチャ』を上演予定の演劇企画schaftを取材しました。劇団ケッペキの卒団生が中心となり、広くメンバーを公募。所属や年齢の異なる総勢52名のメンバーで始動した大規模企画です。今回は、企画・舞台監督を務める片山大鷹さんと、演出・脚本・役者を担当する遠塚比奈さんにお話を伺いました。

演劇企画schaft稽古風景より

──まずは、お二人の担当や、所属について教えてください。

片山:私は、今回の演劇企画schaftの発起人で、公演では企画と舞台監督を担当しています。京都大学経済学部に在籍しており、京都大学の公認演劇サークル、劇団ケッペキの卒団生です。

遠塚:私は今回、演出、脚本、俳優を担当しています。京都大学総合人間学部に在籍していて、同じく劇団ケッペキの卒団生です。外部で、SHIKIというユニットの主宰も務めています。

──演劇企画schaftは今回の公演のために立ち上げられたユニットだそうですね。公演を企画した経緯を教えてください。

片山:コロナ禍以前、私の所属していた劇団ケッペキでは、西部講堂で年数回の公演をしていました。しかし、2020年ごろからのコロナの影響で、西部講堂での公演がぱったりとできなくなり、後輩にノウハウが継承できない状況が続いていました。そんな中で、西部講堂での公演の経験がある卒団生を中心として、「そろそろもう一度、西部でやらなきゃだめだよね」という話になり、公演を打とうという話が上がりました。

遠塚:公演をやるなら演出が必要! ということで、演出経験のある私に、片山くんが声をかけてくれました。私自身、演出をする予定だった西部講堂の公演が、コロナ禍で中止になったこともあり、「やらなくては!」という運命のようなものを感じ、快く引き受けました。

演劇企画schaft稽古風景より

──今回、参加メンバーを公募しているのも特徴的ですね。公募による、新しい発見などはありましたか?

片山:大規模な公演にしたかったので、それならいつもと違う知らない人もたくさん巻き込みたいと思い、メンバーを公募しました。嬉しいことに、京都の学生を中心に、総勢52名が集まりました。メンバーの中には、劇団に所属している人、していない人もいれば、今回初めて演劇に触れる人もいて、演劇との関わり方や考え方がさまざまです。公演を準備していく中で、それを擦り合わせてなんとか一つにしていく過程が楽しいです。

遠塚:新たに出会うメンバーと創作する中で、今まで劇団ケッペキでは「言語化せずにやっていたこと」がたくさんある、と気付けたのが発見でした。今回は、さまざまな人がいるので、きちんと言語化しないとイメージが伝わらない。丁寧に言葉にすることを心がけています。そんな新しい刺激もあり、今回は、いままでやってこなかった新しいチャレンジも、たくさんしたいと思っています。

演劇企画schaft稽古風景より

──今回の作品では、野田秀樹さんの複数の戯曲をリミックスして上演されるということで、演目自体も非常にユニークです。

遠塚:戯曲のリミックスは、シェイクスピアなど古典作品で見かけることはあっても、存命の劇作家の作品ではなかなか見たことがないので、やってみたいなと思っていました。2020年に野田秀樹さんの戯曲『エッグ』を私が演出し、上演する予定だったのですが、コロナ禍で上演が叶わなかったこともあり、今回はぜひ挑戦したいなと。有名作品なのでハードルも高いですが、まだ自分たちは学生ということもあるので、その「不遜さ」を、良い意味で作品のエネルギーにしたいと思っています。

演劇企画schaft準備風景より

──最後に、これから作品を見る方に向けて、見どころを教えてください!

片山:学生劇団の作品の魅力は、向こう見ずなチャレンジから溢れ出る、独特のエネルギーだと思っています。今回、私が舞台監督を務める上で、提案されるアイデアになるべく「ノー」を出さない、ということを心がけました。作品のところどころに、「こいつら無茶したな」という創意工夫が散りばめられています。ぜひ劇場で、「これどうやったの!?」と驚いて欲しいです。

遠塚:時々、なぜ自分は演劇に惹かれるのかと考えることがありますが、結局、「理由があったら面白くないよな」という結論に至ります。私自身、さまざまな創作物に触れる中で、演劇を見て感じた「説明できない面白さ」を超えるものがないから、今も演劇をやっているような気がします。そんな問答無用でグッと来るような面白さを目指して、作品を創作していますので、ぜひ観に来てください!

──歴史ある西部講堂で、学生ならではのエネルギッシュな作品が見られそうですね! 楽しみにしております!!


【公演情報】
演劇企画schaft『カルチャ』野田秀樹作品群より
再編/演出 遠塚比奈

◆あらすじ
劇作家ノダ・ヒデキが殺される。探偵「野田」は事件の調査に乗り出すが、あえなく追突事故に遭う。目が覚めるとそこは紙上の文字が踊る世界。探偵「野田」はノダを追い、人々は探偵「野田」を追う。ゲーテ『ファウスト』を下敷きに、万華鏡のように重なり拡がる野田戯曲の断片の中、物語は進んでいく……。

◆公演日時
2024年3月
16日(土) 13:00/19:00
17日(日) 13:00/19:00
受付開始、開場は開演の40分前です。
上演時間は約2時間を予定しております。最終的な上演時間は3月14日ごろ公式SNSでお伝えいたします。

◆会場
京都大学西部講堂

◆料金
U‐22/大学生以下 2000円(要証明)
一般 2500円
全席自由席。未就学児のご入場はご遠慮いただいております。

◆ご予約
CoRichチケット!(当日清算)
https://ticket.corich.jp/apply/302046/

◆メールアドレス
engekikikaku.schaft@gmail.com

◆SNS
・X(旧Twitter) @SchaftEngeki
・Instagram @schaftengeki

▼詳細は下記フライヤーをご覧ください。

(2024年3月13日配信)


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